日本では古くから料理に活用されている乾物。実は、乾燥させることで栄養価が高まり旨みも増します。そして何といっても便利なのが、常温で長期保存ができる点。常備しておけば、いざという時の一品としてとても役に立つエコな食材です。
乾物は戻すひと手間が面倒に思われがちですが、もっと手軽にレパートリーに取り入れられるよう、今日はとっても簡単な一品をご紹介!お麩と玉葱を丸ごと使ったファルシです。
ファルシとは、フランス語で「詰める」を意味し、野菜の中に挽き肉などの食材を詰めた料理のこと。
一見難しそうなメニューですが、こちらは電子レンジ5分で仕上がる時短メニュー!
しかも、お肉の代わりにお麩を詰め込むから、カロリー”オフ”になるのも嬉しいポイントです。
味が染みたお麩と柔らかな玉葱の甘みをご堪能ください。
エコでおいしいポイント
●お麩を水戻ししないので、手間がかかりません。
●ポリ袋で調理をするから、洗い物の削減につながります。また、お肉を使わないから洗い物が楽です。
●水を極力使わずにくり抜いた玉葱の水分を活用して、素材の美味しさを活かします。
●電子レンジで簡単に調理ができるので、ガスコンロやIHで長時間煮込むよりも、エネルギーの使用量を抑えることができます。
「丸ごと玉葱のオフファルシ」のレシピ
<材料>(2人分)
車麩
2枚(約20g)
玉葱
中2コ
ツナ缶(油漬け、水煮どちらでも)
1缶(70g)
麺つゆ(原液)、水
各大さじ1
鰹節
適量
青葱
お好みで
<必要なもの>
ポリ袋
<作り方>
【調理時間 約20分】
1.玉葱は皮をむいて上部を1/4ほど切り落とし、下部は根の部分を取り除く(切り落とした玉葱の上部は添えとして使うので、取り分けておいてください)。周囲を1㎝程度残して、中をスプーンなどでくり抜く。
2. 厚めのポリ袋に車麩を手で砕き入れ、上から麺棒で粗く叩いておく。さらにくり抜いた玉葱も加え、麺棒を縦にして細かく砕く。
袋に入っているので、玉葱を細かくする作業の時に涙が出ません!
3. 麺つゆと水、ツナ缶を汁ごと2に加えて約20回揉んで馴染ませる。
4. ポリ袋の角をハサミで切り落とし、くり抜いた玉葱の中にタネをぎゅっと詰め込む。
タネが残ったら、耐熱器の底に敷いて“土台”にすることで、玉葱がより安定します!
5. 耐熱器に4と切り落とした玉葱の上部を入れ、ラップをして電子レンジ(600W)で約5分加熱する。
玉葱が柔らかくなれば出来上がり!(ご家庭の電子レンジによって、加熱時間を調節してください)
上から、旨みたっぷりの鰹節をかけて、青葱をお好みで添えて召し上がれ!
耐熱器のまま食卓に出せば、アツアツがいただけて洗い物も減って良いこと尽くしです。
簡単にできて見栄えも良いので、普段のおかずにもおもてなしの一品にもおすすめです!
扱いが難しそうな乾物も、こんなにお手軽なごちそうになるなら活用しない手はありませんね。
火や水の使用も極力控えながら、素材のうまみも栄養も丸ごといただけるエコなメニューをぜひみなさんのご家庭でもお試しください。
レシピ/ 大西 麻子
自然豊かな福井育ち。料理旅館で育った祖母の影響で幼児の頃から料理を始め、中学生になってからは家族の夕食を毎日作る大の料理好き。料理と暮らしを紹介したブログはランキング上位になり、わずか2年で出版に至る。4歳の息子と夫の3人暮らし。家族との暮らしを第一に、書籍や企業へのレシピ開発、写真提供をしている。
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