もうすぐ5月。汗ばむほどの陽気な日も増えてきました。春から夏に向かうこの季節は、生で食べてもおいしいみずみずしい野菜が店頭に並び始めます。
胡瓜などの夏野菜はサラダで食べようと思って買っても、想像以上に早くしなびてしまったり、食べ切る前に傷んでしまったり…そのような経験はありませんか?
そこでおすすめしたいのが「野菜の塩水漬け」!
塩水に野菜を漬けておくだけで食材のおいしさが長持ちし、しかも様々な料理にも応用できるとっても便利な漬物をご紹介します。
余り野菜も活用できる?!便利な漬物『野菜の塩水浸け』とは?
野菜の塩水漬け(海水漬けと言うこともあります)は、海水と同じくらいの濃度の塩水を作り、そこに生の野菜を漬けるだけのとってもシンプルな漬物です。
ほんのり塩味のついたこの漬物は、そのまま食べるのはもちろんさまざまな料理に展開できます。 家にあるもので簡単に作ることができるので、まずは冷蔵庫に眠っている余り野菜で作ってみるのがおすすめです。 うま味成分として昆布を入れたり、ピリッと味を引き締めたい場合は唐辛子を入れたりと、アレンジも自在です。
『野菜の塩水漬け』が人気な理由
野菜のおいしさが長持ちする
傷みやすい野菜も塩水漬けにすることで、おいしさが長持ちします。何種類かの野菜を一緒に漬けておけば、毎日でも飽きることなく食べることができますよ。
また中途半端に余った野菜の保存も、塩水漬けがあれば容器の中にポンと入れるだけでOK。ゴミになってしまうラップで包むより、エコな保存方法です。
毎日の献立の彩りに
「今日の料理はなんだか色味が足りないなぁ…」と感じた時は、塩水漬けにした野菜を冷蔵庫から取り出して、切って器に盛り付けるだけ食卓が華やぐ一皿が完成します。
トマトやラディッシュ、パプリカなど色鮮やかな野菜を常備しておけば、毎日の食卓はもちろん、お弁当の彩りにも大活躍しますよ。
他の料理に応用しやすく、エネルギーの削減にも
野菜を塩水に漬けることで味が染み込みやすくなり、しなやかな固さになるので、下ごしらえの時間が短縮できます。また、野菜から水分が抜けて火が通りやすくなっているので炒め物や煮物に使っても加熱時間が節約でき、エネルギーの削減にもつながります。
基本の『野菜の塩水漬け』の作り方
<材料>(1L容器でちょうどよい分量)
・お好みの野菜
約500g
・塩
大さじ1
・水
500ml
・お好みで昆布や唐辛子
適量
<作り方>
1. 野菜を洗い、必要であれば容器のサイズに合わせてカットします。(半端に余ったものでもOK)
2. 容器に水を入れて塩を溶かし、野菜を入れます。
3. お好みで昆布や唐辛子を入れて、冷蔵庫に入れて一晩おけば出来上がりです。冷蔵庫で5日間保存できます。
<おいしく食べるポイント>
・時間の経過とともに野菜から水分が出て、漬け汁の塩分濃度が下がるため、冷蔵保存で5日間以内に食べ切るようにしてください。
・野菜は、胡瓜や大根、なす、キャベツ、人参、ミニトマトなど生食できる野菜をお好みで入れてみてください。ほうれん草などのアクの強い野菜は塩水漬けにおすすめできません。
『野菜の塩水漬け』を料理にアレンジしよう
野菜の塩水漬けはそのままでも食べることができますし、アレンジも可能です。
スープや味噌汁に
塩水に漬けた野菜をスープや味噌汁に入れてみましょう。火が通りやすくなっているので、調理時間を短縮させることができます。
ポテトサラダや酢の物に
胡瓜の塩水漬けは、ポテトサラダや酢の物への展開もおすすめ!事前に塩もみするひと手間を省くことができ、冷蔵庫から取り出してそのまま使うことができます。「もう一品何か作りたい!」という時のお助けアイテムです。
おうちごはんに便利な『野菜の塩水漬け』は食品ロス削減にも
『野菜の塩水漬け』は日々の料理の手間を減らしてくれるうえ、傷みやすい野菜のおいしさも長持ちするので、食品ロス削減にもつながりそうです。
これから迎える暑い季節にぴったりのエコな漬物を、ぜひみなさんのご家庭にも取り入れてみてはいかがでしょうか。
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