ベジブロスという言葉を聞いたことがありますか?
英語で“野菜”を意味するベジタブルの「ベジ」と、“だし”を意味する「ブロス」。この2つを組み合わせて、ベジブロス、つまり「野菜だし」のことです。
ベジブロスの醍醐味は、本来捨てるはずの野菜の皮や種、ヘタなどのくずを煮出すことでだしを取れること!
おいしくて便利なうえに、食材を余すところなく使い切れるからとってもエコなんです。 今回はそんな「ベジブロス」の魅力をご紹介したいと思います!
エコな万能野菜だし『ベジブロス』のすごいところ
(1)やさしい味わいだから、どんな料理にも活用できる
ベジブロスは野菜そのものが持つ甘みや風味が染み出した、まろやかな味わいが特徴。和食でも洋食でもどんな料理にも合い、味に深みが出ます。
(2)野菜をまるごと有効活用できる
ベジブロスの材料は、野菜の皮やヘタ、種・根元といったいつもは捨てている野菜の「くず」。野菜をほぼ丸ごと活用できるため、食材を無駄なく使い切る、フードロス削減につながります。 生ゴミを肥料にできるコンポストに興味があるけどなかなか手が出ない…という方にもオススメしたい、手軽にはじめられるエコな暮らしのアイディアです。
(3)美容や健康にもうれしい効果がいっぱい
ベジブロスのだしに含まれる植物由来の成分「ファイトケミカル」には、免疫細胞の働きを高める作用があります。
強力な抗酸化力を持つといわれるこのファイトケミカルは、人の体を老化させる最大の要因、活性酸素の働きを抑えてくれます。だからアンチエイジングにも効果的!
しかもこの成分は、加熱をすることで野菜の細胞の外に溶け出す性質があるんだとか。
ゴミが少なくなり、体が吸収しやすいスープ状、さらに野菜の栄養を丸ごといただけるだなんて、うれしいこと尽くしですよね!
エコな万能野菜だし『ベジブロス』の作り方
材料(1リットル分)
・野菜の切れ端
両手いっぱい分
・水
1300ml
・料理酒
小さじ1
作り方
1. 大きめの鍋に水を入れ、よく洗った野菜の切れ端を入れる。
2. 火をつける前に、料理酒を加える。
3. 弱火で20~30分間煮る。(アクにはファイトケミカルが含まれるので、取らない)
4. 火を止めて、ザルなどで濾す。
『ベジブロス』をおいしく作るポイントと活用方法
<ポイント>
●たくさんの種類の野菜のくずを使うと、それぞれの野菜が持つ旨みの相乗効果で、より美味しく仕上がります。
●香りが良くなるセロリやパセリ、味・色が良くなる玉葱の皮は必ず入れたい野菜くずです。(玉葱の皮を使うと黄金色のだしに出来上がります)
●苦みの出やすいゴーヤやキュウリなどは多く入れないようにしましょう。
まずは塩のみで味付けをしてシンプルに味わってみてください。
スープはもちろん、煮物やカレー、リゾットなど、少しのだしが必要な時にはベジブロスはとっても重宝しますよ。
赤ちゃんの離乳食のスープとしてもオススメです!
一度作ったら、冷蔵庫で3日ほど保存が可能です。
冷凍もできますが、その場合は1ヶ月以内に使い切るようにしてくださいね。
一度作ってみると、捨てていた部分だけでこんなに深い味が出る美味しいスープができるのか…ときっと驚くはずです。
さまざまな野菜のあらゆる部位を「ベジブロス」に変身させることで、野菜の栄養を丸ごといただきましょう。
いつもは捨ててしまう野菜くず。まずは、野菜くず集めからはじめてみませんか?
エコな万能野菜だし「ベジブロス」を活用したレシピは次回ご紹介します。どうぞお楽しみに!
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